山川藪文庫が日本建築学会作品選集2026に選出されました
2026.03.20

籔谷の自邸「山川藪文庫(sansensoubunko)」が、日本建築学会作品選集2026に選出されました!小さな住宅から大規模な都市開発まで、多種多様なプロジェクトが一堂に並ぶのが作品選集の魅力です。たくさんの素晴らしいプロジェクトと一緒に掲載いただき、とても嬉しいです。設計担当は、修了生の北島くんです。
選評では、北陸の住宅のコンテクストを読み解き、空き家活用へとつながる「解築学」の実践として評価いただいたとのことでした。
審査過程で特に興味深かったのは、入母屋御殿スタイルとの向き合い方についての議論。簡単にいうと、「この形式をよく受け入れましたね」ということ。設計にあたり調べる中で、玉置伸悟先生の論文にある「八ツ屋根形式」という言葉を発見し、この家の形式はおそらくそれにあたると考えました(他ではあまり見かけず、確証はありませんが)。私はこの地域の農家住宅類型を整理し、その「第4世代」に位置づけられると捉えています。合理的でシンプルな屋根形状の「第3世代」に対し、「第4世代」は格式性を志向して屋根が複雑化していく。そうした大工さんのこだわりをリスペクトし、その象徴性を室内でも感じられるよう、天井を屋根に呼応させ、そこに日々の暮らしの中心を配置しています。
遠方よりお越しいただいたり、膨大な資料を読み込んでくださったりと、丁寧に審査に向き合ってくださった審査員の皆さま、そしてともに建築をつくりあげたチームの皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
山川藪文庫
https://yabutani-lab.com/project/105/
文 籔谷祐介