「シカケルミナトミ ~実験中~」トークイベントに籔谷が登壇しました
2024.09.16
南富山駅前で3週間ほど実施されていた滞留空間をつくる社会実験「シカケルミナトミ ~実験中~」に合わせてトークイベントが開催され、ファシリテーターを東京工業大学の真野先生が務め、地元の松山さん(南富山まちづくりを考える会代表)、建築家の種昻さん(株式会社スタジオシュワリ)とともに籔谷が登壇しました。本来は社会実験の現場で開催される予定でしたが、雨天のため駅前にあるビルの2階スペースで開催されました。
南富山駅は鉄道・バス等の交通結節点で、市内駅・電停の乗降客数が3番目に多い場所です。富山高校や富山いずみ高校といった教育機関もあり、市内有数の文教地区でもあります。しかしながら、歩行者の安全性が確保されていなかったり、利用者の居場所がなかったりと課題が多く、誰もが居心地よく、快適に過ごせる空間を目指し、駅前の新たな過ごし方や楽しみ方の可能性を考えるために実施されていたのがこの社会実験でした。この日は残念ながら雨天のため、滞留空間の社会実験は実施されていませんでしたが、道路には仮設的に白線・横線が引かれ、歩行者・車・自転車の動線整理がされていました。
松山さんからは「青春の思い出を語れる場所にしたい」という熱い想いについて、種昻さんからは地元の高校生たちと制作したストリートファニチャーについてのお話がありました。籔谷は、北本駅前西口広場のプロジェクトの経験から、つくることとつかうことをつなげて考えていくこと、駅前広場をまちに文脈化することの重要性をお話しました。最後に真野先生から居心地が良い南富山をつくるためのポイントとして、「緑と土に囲まれた場所づくり」「ゆっくり座れる、過ごせる場所づくり」「色々な人が目的地にしたくなる場所づくり」が提案されました。籔谷は南富山駅周辺まちづくりアドバイザー会議の委員も務めていますので、今回の議論を参考に、今後も何かお役に立てることができたらと思います。
(文:籔谷祐介)