「GEIBUN16」卒業・修了研究制作紹介 No.5 黒山真樹
2025.02.12
私は、卒業制作「暮らしをゆるやかに共有する-団地再生型シェア居住の提案-」、副論文「団地再生型シェア居住の共用部の利用実態-SCOP TOYAMAを研究対象施設として-」というタイトルで卒業研究に取り組みました。本研究、本制作の成果を高岡市美術館にて展示しています。
副論文の概要は以下参照。

制作では、研究から得られた知見を生かし、北海道札幌市にあるあけぼの団地の再生を行いました。
対象敷地であるあけぼの団地は、高齢化率約49%の団地です。団地再生事業の一つである集約化が行われています。団地内の高齢化が進むことで、居住環境やコミュニティ形成の維持が困難となること、集約化によって元の団地のコミュニティが分断されてしまうのではないかという課題が考えられます。
提案として、高齢化した住民に加えて、新しい若い世代の住民や団地周辺の人をゆるやかに繋げる場を作り、コミュニティの単位の幅に合わせて居場所を選択できるようにしたいと考えました。具体的には、団地の棟の一角に新住民が営む小さなお店や、娯楽や交流の場としての性格をもつ共用部(シアタールームやカラオケ、図書室など)を設けたり、共用部や店を繋ぐデッキを設けたり、団地内に居住者や周辺の交流の場をたくさん設け、さまざまな居場所の選択が可能となるようにしました。


卒業研究・制作を行うにあたって、たくさんの方に助けていただきました。
まず、ヒアリング調査を行うにあたって、ご協力いただいたシェアライフ富山の皆様、そして、ヒアリングにご協力いただいた11名のSCOP TOYAMAの居住者の皆様、誠にありがとうございました。
卒業制作では、2年生と3年生、修士の先輩方にたくさんお手伝いしていただきました。研究に追われ、設計に取り掛かる時間が遅くなってしまい、模型を猛スピードで作らなければいけなかったのですが、このような状況にも関わらず、「何かお手伝いすることはありますか」と言ってもらい、本当に助けていただきました。特に、2,3年生のお手伝いの方には最終提出のギリギリまで手伝っていただきました。本当にありがとう!!!
籔谷先生をはじめ、研究室のメンバーにはいつも支えてもらいました。籔谷先生や修士の森さん、ひよりさん、しげさんには、研究に行き詰まった時にいつも親身に相談に乗っていただいたおかげで、研究を頑張ろうと思うことができました。同期の5人(りんたん、千晴ちゃん、さきたん、なおちゃん)には、研究に行き詰まったり、時間がなくて追われて不安になったりした時に、いつも前向きな言葉をかけてくれたおかげで、1人じゃないのだと前向きに頑張ることができました。
卒業研究も制作も1人じゃできないことだらけで、たくさんの方の支えやご協力があったからこそ、ここまで頑張ることができたと思います。皆様、本当にありがとうございました。

会期|
2025年2月8日(土)〜 2月16日(日)9:30〜17:00(入館入場は16:30まで)
※2月10日(月)は休館
会場|
第1会場:高岡市美術館、第2会場:富山大学高岡キャンパス