「総曲輪のまちを歩いて、みんなの私視点地図をつくろう」を実施しました

2024.10.07

2024年9/29(日)に第3回「総曲輪のまちを歩いてみんなの私視点地図を作ろう」を実施しました。
本プログラムは、地域に対する愛着意識や主観的幸福感を高めるまち歩きのプログラムを開発することを目的に、富山県からの助成を受けて実施しています。 連続ワークショップとして、第1回を6/29(日)、第2回を7/14(日)に実施し、今回が最終回でした。

今回は振り返りもかねて、各回の内容について少しお話させていただきます。

第1回プログラムのテーマは、「まちを知る」こと。総曲輪周辺のまちの歴史や成り立ち、またこんなまちの見方をすると、そのまちのことを知れるよ~といった、まちを歩く時のコツみたいなものを、総曲輪周辺のまちを歩きながらお話しました。 私が調べる中で面白いなと思ったのは、総曲輪という地名が、富山城の外堀が曲輪(くるわ)と呼ばれていたこと由来しているということです。外堀の埋立地に西別院・東別院が進出したことをきっかけに、その門前町として発展したことから総曲輪は栄えました。そのまちの歴史を紐解く手がかりが地名にあることを身を持って感じ、最近は地名が気になるようになりました。

第2回プログラムのテーマは、「見つける・考える」こと。第2回では、まず各々自由にまちを歩き、まちの中の「なしてポイント(なんでだろう?と思うところ)」を見つけてもらい、なしてポイントがどうしてそうなっているのか、なしてストーリーを考えてもらいました。その後、各々のなしてポイントとなしてストーリーを共有し、グループごとにマップを制作しました。まちの中にあるものから、そのものの奥に潜む人の意図を考える人、別のものに見立てる人…同じ場所を歩いても、人によって着目するもの、考えることは多種多様で、こんな見方・考え方があったのか!とたくさんのまちの見方を知ることができました。

第3回プログラムのテーマは、「共有する」こと。第2回でグループごとに考えたマップのデザインを、整えたマップを持って、他のグループメンバーを案内しました。歩いた後は、もう一度マップに掲載する情報を考え、最終版のマップに掲載する内容を話し合いました。まちの中にあるものを開運スポットに見立て、それらを巡るマップもあれば、まちの中にある偶然生まれたもの、計画されてできたものに着目したマップなど、様々な視点から見た総曲輪周辺のマップが完成しました。

今回のプログラムは、富山県内にお住まいの学生や社会人の方計14名にご参加いただくことができました。自分が以前から考えていたこと、面白いと思っていたまちの見方を参加していただいた皆さんにプログラムを通して共有できたことが嬉しく、また、私も知らなかった・気づくことができなかった色んなまちの見方を知ることができ、たくさんの学びがありました。
ご参加いただいた皆さん、当日の運営を手伝ってくれた研究室の皆さん、本当にありがとうございました。
今後はプログラムの成果物の制作や効果検証のための調査など、まだまだやることはあるので、引き続き気を引き締めて頑張りたいと思います。
(文:安倍ひより)