第4回能登半島地震復興討論会に籔谷が登壇しました

2025.10.13

日本都市計画学会中部支部大会に合わせて開催されたシンポジウムに籔谷が登壇しました。テーマは「中心市街地エリアの創造的復興とは」。オンラインを合わせると100名ほどの方にご参加頂き、関心の高さが伺えました。私は、高岡市伏木で取り組んでいるプロジェクトについてお話しさせて頂きました。後半のディスカッションも合わせて、以下のようなことが議論されました。フィードバックも頂き、大変勉強になりました。

・超高齢化・過疎化が深刻化する能登において、単なる復旧だけでは復興できない。そのため、意気込みのある復興計画が必要だけど、現在の計画のフィージビリティや、住民や事業者の活動との整合性についてはどうなんだろう。

・手厚い住宅再建の制度はあるが、復興には住宅以外も重要である。県の個々の補助制度は理解できるが、それらを位置付ける全体ビジョンが必要ではないか。

・中心市街地に求められる拠点とは「ふらっと」立ち寄り話ができる、集まって活動ができる場なのではないか。「いなか」のあるべき地域構造として、広域的な視点をもって再定義が必要だろう。

・伴奏支援によって内発的な力を醸成し、自立的な復興を行う草の根的な支援が必要であるが、属人性ばかりに頼っていては心許ない。社会的仕組み、社会機能としての中間支援や担い手支援が必要である。

文:籔谷祐介